サポート日記

家族のサポートで人生このまま終わるのか?疑問に思いつつも日常に追われる人のブログです。

朽ちていった命

今日、本屋さんでふと手にとって購入した文庫本。
「朽ちていった命」
東海村で起きた臨界事故、皆さん覚えていますか?
被爆した大内さんの亡くなるまでの記録です。
以前、NHKで特集番組を見たので大体は知っていましたが、活字で読むと本当に悲しくて
ボロボロ泣いてしまいました。
放射能の恐ろしさ(中性子被爆ですが)、救えないとわかっている命に対して医療はどこまで
できるのか、考えさせられました。

某大手重工長大産業でエンジニアとして働いていた私の父も、東海村の動燃に出向していたことがあります。放射性廃棄物の処理システムを作っていました。この事故が起きたとき、テレビの第一報を見て
即座に「臨界だ!」と言ってたことを思い出します。
実際に放射性物質に接する可能性のある作業員の人たちには、詳しい説明をしていないから事故がおきるんだと嘆いていました。

「朽ちていった命-被曝治療83日間の記録-」
NHK「東海村臨界事故」取材班   新潮文庫